審査員紹介 [ judges ]

審査委員長
佐藤 知正 [ sathou kazumasa ]
東京大学名誉教授

プロフィール

東京大学大学院工学系研究科博士課程終了後、電子技術
総合研究所(現在の産総研の前身)、東京大学先端科学技術
研究センターや工学系研究科機械情報教授などを歴任。
日本ロボット学会会長を務めるなど、長年にわたりロボット研究やロボットの社会実装活動に携わっている。

(今:技術の組み合わせが価値を生む時代)
“スマホが世の中を変えた“こと、そして、”多様なアプリの数多い出現など、その技術進歩の驚くべきスピード“は皆様実感されておいでのとおりです。

このような、“技術が世の中を変える時代”、”技術進歩が驚くほど速い時代“は、新しい価値が技術の組み合わせで創出されることに由来しています。具体的に説明しますと、電話と無線通信の組み合わせが、スマホを生みました。

中古物品販売サービスとスマホ通信が、メルカリを生みました。このように、今は、多くの技術が世の中に存在しており、その組み合わせで、どんどん新しい価値が生み出される時代となっているのです。

組み合わせ価値の時代では、組み合わせをトライする人の数が、全体の成功率を高めます。
ある一つの組み合わせトライの成功する確率が一定であと仮定すると、一人の人の数がトライするより、1000人の人がトライをするほうが、全体としての成功確率は、1000倍にあがるのです!

(多くの若い人のアイデアが大事) 
 組み合わせで価値が創出される時代にあっては、トライする人の数とともに、若い人の斬新なアイデアが非常に重要となります。

古い頭によるアイデア、過去の成功体験べったりのアイデアのような、年寄りのこだわり発想はだめなのです。といいますのは、

1)今は、だれも経験したことのない新しい時代を迎えていますし、

2)過去のアイデアでは、過去の失敗の轍(わだち)にはまり、

それを克服することができないからです。年寄の頭は、これまでの経験で大部分うまっています。若い人の頭は、この新しい時代を先入観なく肌で感じ、その時代を生き抜く、十分な将来時間を保証する身体に裏付けられています。新しいアイデアを生む可能性に満ちているのです。過去の経験がないだけ、何物にもとらわれない斬新なアイデアが生めるのです。旧来のアイデアでは、これまでぶちあたっていた壁を乗り越えることができません。新しいアイデアが必須なのです。

(ロボットアイデア甲子園の意義)
 ロボットアイデア甲子園では、このような若い人の斬新なアイデアを求めています。実は、ロボットアイデア甲子園は、単にアイデアを出すだけの機会ではありません。アイデアを考え、それを発表してもらう場です。その意義を次に説明します。

そのアイデアが素晴らしいものであった場合、世の中の人は、それをほおってはおきません。わが社に就職して欲しいというオファーがくるかもしれません。そのアイデアをぜひ、実用化することを考させて欲しいというオファーが来るかもしれません。もし、このコンテストに入賞し、経産産業局長賞などがもらえたら、それを、履歴書に書いてください。「何か」をもった「人物」であると、一目置かれ、評価が上がること、必定です。

その一方で、ロボットアイデア甲子園では、魅力あるプレゼンの仕方を、皆様にお伝えしています。そこでは、『実は、ロボットアイデア甲子園は、科学技術による社会変革

(科学記述イノベーション)活動の実践を通じた教育の機会である
(科学技術イノベーション人材教育の場)という認識』のもと、ご自身のアイデアを、
a)どのようにすれば先鋭化できるのかや、
b)どのようなスライドを作成して訴えれば、未了あるプレゼンになるのか、

のヒントを紹介しています。HPにもアップしてありますので、ぜひご覧ください。
 
(ロボットアイデア甲子園への参加のお誘い)
 以上のように、ロボットアイデア甲子園は、“単なる思い付きアイデアを出す機会“ではなく、あなたの“技術で世の中を変革する活動能力のアピールの場“であるとともに、あなたが、こらからの科学技術の時代を生きていくための学びの場“なのです。

ぜひとも、若い頭脳と身体をもった多くの方々の参加を、お願いいたします。そして、すばらしいアイデアを思いつき、その魅力的な発信を通じて、自らをアピールし、科学技術の時代を生き抜く力を養ってください。